長女を出産して、産婦人科から退院する時の事です。
看護婦さんが赤ちゃんとの今後の生活の事や、母乳の事などのお話しをして下さいました。
初めてママになった方達は不安げで、真剣に聞いて、質問したりしていました。
さすがに私は4人目なので、看護婦さんも『ベテランさんだから、大丈夫よね〜!』なんて笑いながら話して下さいましたが、『なかなか、ゆっくり休む事も出来ないでしょうから、自分の体を大事にしてくださいね。あと、上の子どもさんを可愛がってね。』と言って下さいました。
当時長男は13歳の中学1年生でしたので、『1番上は13歳ですよ〜!可愛がってという歳でもないし・・・』と話すと、『だからこそ、可愛がってあげて、膝に乗せるとかはしなくても、気をつけてあげてね。』と、言って下さいました。
下に兄弟が産まれた時には、上の子どもを可愛がると、下の子どもをいじめたり、噛み付いたりしないというのはわかっていましたが、『もう、そんな歳でもないし・・・』と、思って帰宅しました。
確かに、私の体力は落ちているのを感じましたし、寝不足にもなるし『気をつけてなくては!』と思いました。
自営業なので、帰宅したその日から伝票を書いたり、仕事が待っていました。
家の中も出産で私がいなかった6日間、なんとか回してくれていましたが、長女の世話の他にもやる事が山積みでめまいがしました。(笑)
しかし、なんとか生活リズムの調子が分かって来た頃に長男が弾けました。
中学に入り、年頃で、男の子だし少し父親の方へ話しをする様になるものだと思い、『私との距離』をキモチおき、離れて見守る様にしました。
すると『俺の事は、もう、どうでもいいんだね!』と、ある日言われました。学校の事や部活の事でした。
長女の世話で大変だったとしても、長男の中学一年生も今しかないし、『今、戦わなくては!』と取っ組みました。
多分、もう少し落ち着いてから、『6ヶ月前のあなたわね・・・』なんて話しをしても意味がないと感じたのです。
その時に、病院で看護婦さんが話して下さった事を『あ〜、上の子どもを見てあげて、ってこの事だったのか。』と、思い出しました。
『一人一人の、その時、その時が大事なのだ。』と、あらためて思いました。
兄ちゃん達が小さい時は、多少は違いがあっても年齢が近かったので、長男が通り過ぎたばかりの事を次男、三男がやるので、あまり『びっくり!』しませんでしたが、年齢が離れていると、上と下のギャップはこう来るのか?と、痛快しました。
そんな時でも、兄ちゃん達の時の子育て仲間達に、本当に救われました。
『反抗期がない子どもなんていないよ。ある意味、正常だよ。うちも同じだよ。』と、励ましたり、慰めたりしてくれました。
本当にありがたかったです。
そういう時に、『やはり、娘を授かったのは、こういう事をたくさん経験させてもらう為だったんだなぁ。』なんて思ったりもしました。
多分、三人男の子で、だんだん大きくなり、手を離れて行くと私は私の時間を持つ様になって行ったと思います。
『ご飯はチンして食べてね〜!』なんて・・・
でも小さな娘もいますし、『ご飯もいい加減にしないで、ちゃんと作らなくては!』とか、『生活しやすい様に荷物の配置をしよう!』とか、いろいろ考え直しました。
そんなドタバタの我が家でしたが、長女はすやすやと眠りすくすくと大きくなっていきました。
やはり、『女の子はたくましい。』(笑)
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